神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2016年4月21日 エリアトップへ

横浜市 里親委託率、低水準で推移 全国平均下回る

社会

公開:2016年4月21日

  • LINE
  • hatena

 横浜市の「里親」への委託率が全国平均を下回っていることがこのほどわかった。市の児童人口は約59万人、社会的養護の必要な児童数は約700人。市は、2015年3月末現在の里親委託率12・7%を、19年度末までに22%へ引き上げたいとしている。

 親の病気や死別、離婚、虐待などの事情により家庭で生活することのできない子どもたちのための「里親制度」。里親には養育里親(養子縁組を前提としない里親。親権は移らないが実質的な監護権がある)、縁組里親(将来的に養子縁組を行う里親。特別養子縁組が成立すると法的に親子関係が生じる)、親族里親、専門里親の4種類があり、子どもにとって最善の場所が選択される。里親への委託率を69都道府県市別(47都道府県+20指定都市+2中核市)にみると、1位が新潟県の41・4%、最下位が秋田県の6・1%で、全国平均は16・5%。横浜市は48位で全国的にみて低い水準となっている。市は子どもの健やかな成長のためにも里親への委託率を上げたい考えだ。

100組が待機状態

 里親委託率が伸び悩む原因としては【1】制度が認知されていない【2】養子縁組が前提と思われている【3】里親への支援が不十分【4】里親と子どものマッチングがうまくいかない【5】実親が里親委託を了承しない―などが挙げられる。市のこども家庭課担当者によると「説明会などの相談で最も多いのが養子について」だという。また現在、認定を受け登録されている里親は141組で、そのうち子どもを預かっている家庭は42組。約100組の里親が待機しているような状態だ。「子どもたちは状況もさまざま。委託期間や年齢、性別など、子どものニーズに応えられる多種多様な里親が必要」と担当者は話す。

区役所でも説明会

 市では19年度末までに「里親委託率22%」を目標に掲げ、対策強化を始めた。まず昨年度から、今まで児童相談所でしか行っていなかった説明会を、区役所など場所を移して実施。同時に市内のイベント会場には積極的に参加し、ブースを設けるなどして制度の普及啓発に努めている。また制度を充実させるため、里親専任の児童福祉司を各相談所に配置、里親からの相談を受けられる体制を整えた。そのほか、家事ヘルパー派遣などの養育支援・援助も行っている。市は「まずは里親制度を知ってもらうこと。その上で、責任を持って里親になっていただける家庭を増やしていきたい」としている。

瀬谷区役所から防災・減災に関するお知らせ

自宅が安全ならお家で避難が有効。自宅の安全を確保し、備蓄品を準備しましょう。下記動画もチェック。

https://www.city.yokohama.lg.jp/seya/kurashi/bosai_bohan/saigai/t20230904115015761.html

<PR>

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

全国展開だから安心査定

ただいま査定額40%アップ実施中です。

https://www.otakaraya-shop.jp/akuwa/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook