4月14日に熊本県を襲った大地震。その夜、思い立ったようにペンをとったのは、「丸出だめ夫」で知られる漫画家・森田拳次さん(77歳/金沢区)だった。
「横浜からは遠いし年寄りで力仕事はできない。だけど絵は描ける」――。熊本県のPRキャラクター・くまモンを描くと、「クマモンがクマっている」と生業のギャグを添え、仲間のちばてつやさんへ送った。2人の間でよく交わされるやりとりのつもりで、きちんと確認をせず描いたくまモン。ちばさんが自身のブログで公開すると、森川ジョージさんがくまモンの絵で熊本を励まそうと漫画家に呼びかけ。「くまモン頑張れ絵」としてツイッターを中心に、たちまち全国に広まった。「後日、著作権表示をつけて描き直した」と森田さんは照れ笑う。これらの予想外の広がりに熊本県は、イラスト利用の特例措置を出している。
「苦しい時こそ笑いが必要」。いつも心にある思いだ。くまモンを描いた背景に、戦後の満州引き揚げ体験がある。ちばさんも同じ境遇だ。「大変な時期はこれからだと思う」。戦後復興したかつての日本と重ねる。挫折しそうな中で、伝えたいのは「負けないで」ということ。「自然には敵わないかもしれない。でも負けないよう助け合ってほしい」。似た心境を味わったから、できる支援がある。
5月5日には自粛をしていたくまモンが活動を再開。「皆笑っていた。笑いは希望。負けないために、日常にはやはり笑いが必要」
瀬谷区役所から防災・減災に関するお知らせ自宅が安全ならお家で避難が有効。自宅の安全を確保し、備蓄品を準備しましょう。下記動画もチェック。 https://www.city.yokohama.lg.jp/seya/kurashi/bosai_bohan/saigai/t20230904115015761.html |
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