阿久和東の軽費老人ホーム睦荘およびグループホーム朋友つる・かめで5月21日、瀬谷消防署阿久和消防出張所の協力のもと、消防訓練が実施された。
2施設ともに夜間の火事を想定。睦荘は1階の食堂厨房、つる・かめは1階のコンロから出火、初期消火や119番通報、入居者の避難誘導などを行った。建物内に自動火災報知機の警報音が鳴り響く中、職員は消火器を手に「火事だ」と叫びながら初期消火を試み、別の職員は館内放送で迅速かつ安全な避難を呼びかけ、50人を超える入所者は無事に屋外へ避難した。
訓練終了後には、建物内で煙発生機を使った避難訓練が行われた=写真。施設職員のほか地元の小金台自治会(島田行雄会長)の住民も参加。廊下に煙を充満させた実践的な訓練が始まると「何も見えない」と驚きの声があがっていた。煙で視界が遮られ戸惑う参加者らに消防職員は「床を這うようにして。小さいお子さんにはワニのポーズでと教えます」と指導。皆、手すりをつたいながら低い姿勢で避難していた。
訓練に参加した島田会長は「お年寄りの避難訓練は動きが鈍くなるので介添えが難しい。まずは火事を起こさないこと。そして訓練の積み重ねが大事」と語った。施設長の相原友宏さんは「年に数回、訓練を行っていますが、これで安心ということはない。定期的に行っていくことで、もしもの時に備えたい」と話した。
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