瀬谷消防団長に就任した 鈴木 政興さん 五貫目町在住 58歳
「初心忘れず」防災に注力
○…入団して30数年。祖父、父に続き、地域の防災活動を取りまとめる消防団長に就任した。「何かあった時、地域の方々を安全な方に導く役目がある。消防団は、地域の防災リーダーとして高いレベルにいなければ」と真剣な表情で語る。区内の4分団と連携を取りながら有事だけではなく、日頃の訓練にも注力。上に立つ身として、「初心を忘れず」をモットーに、4年の任期を全うする。
〇…五貫目町で生まれ育つ。上瀬谷通信施設は身近な場所。「周辺にいくつか門があって、子どもの頃は探検や肝試しをしていた。中にある池は危険だから近付いてはだめだと言われていたな」と思い返す。父は戸塚区から瀬谷区が分区した後の2代目消防団長で、火災があると出かけて行く姿を子どもの頃からよく見ていた。さらに、消火活動の道具など器具置き場も自宅からすぐの場所にあり、消防団は日常的なものだった。「大人になり、団に入らないかと言われたときも特に違和感はなく、自然と受け入れられた」と話す。
〇…連絡を受け、消防隊よりも先に消防団が火災現場に到着したこともある。燃え盛る炎を目の当たりにし、「真剣に向き合わないといけない。日頃の訓練が大事」と強く感じたという。火災に限らず、現在は風水害の被害状況確認や震災時の交通整理など、災害全般に対応する。瀬谷区では各区に先駆け3年前から、ロープ結索や器具の取り扱いなど、基礎的諸能力測定会を実施。「団員個人の能力アップを図ることで、全体の活動につなげられたら」と意気込む。
〇…趣味は菊の栽培。庭に鉢をずらりと並べて世話をする。以前、父も楽しんでいた菊。園芸好きな親戚のすすめもあって育て始め、7〜8年が経った。「栽培期間が長くて大変。面倒がかかるが、面倒をかけないときれいに咲かない。すべて自己流だよ」と笑いながら、手塩にかけた大輪の花の開花を心待ちにする。
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