リオ2016パラリンピック競技大会に出場し、陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した瀬谷区出身の多川知希さん(30)が9月23日、母校・瀬谷小学校に凱旋。喜びの報告と、子どもたちへエールを贈った。
陸上男子リレーで日本記録を更新し、初の銅メダルを獲得した日本。多川さんは3走を務めた。北京、ロンドンと過去2大会出場時も同校を訪問。4年前は惜しくも4位入賞だったが、今回はその雪辱を果たし、銅メダルとともに文字通り”凱旋”となった。
多川さんがリオから帰国したのは前日の22日。急きょ決まった報告会だったが、6年生の運営委員らが中心となって自主的に準備を進めた。当日、ステージに上がった多川さんに対し、「記者会見」の設定で子どもたちが一斉に挙手。「本番はどのような気持ちで走っていたか」という質問に多川さんは、「いよいよ来るな、という思い。大観衆の中で走るのは楽しかった」と笑顔で答えるなど、終始和やかな雰囲気で進められた。さらに、陸上をしているという、両腕に障害のある5年生の男子児童が「自分もパラリンピックに出場したい」と思いを伝えると、多川さんからは「ぜひ一緒に目指そう。自分が選手をしているうちに東京大会は今後もうないと思う。選手村で写真を撮りましょう」と呼び掛けた。運営委員として会をまとめた岡本椎さん(6年)は、「ブラスバンドを入れるなど、自分たちで工夫して考えた。多川さんに来てもらえてすごく嬉しい。今日は銅メダルも見られて良かった」と笑顔で話した。
全体会終了後、6年生が残って質問コーナーが行われ、改めてリオでの体験を語った多川さん。「ステップアップしていく中で困難はあるが、諦めたら何もない。自分しかできないことがあると思えば頑張れる」と後輩たちにエールを贈った。同校の瀧澤輝之校長は「子どもたちにとって良い経験になったのでは」と話した。
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