(一社)NPCJ主催の大会で、「メンズフィジーク」オーバーフィフティの部で優勝した 植田 昇さん 相沢在住 50歳
一歩踏み出し、世界広げる
○…基準は「ビーチで目を引く引き締まった肉体美」。体を鍛え上げるボディビルとは違い、全体のバランスや体の線を見る競技「フィジーク」は、「とても合理的。欠点をカバーしながらボディメイクをするから、年齢関係なくできる」と笑顔を浮かべる。10月15日に千葉県で行われた大会に出場し、部門別で優勝。大会挑戦わずか2回目での快挙だ。「この年齢でも捨てたもんじゃないといろんな人に知ってもらえたら」
○…3年半前は体重が100kgを超え、関節痛などの症状もあった。見かねた娘から、食べたものを記録するダイエットを提案され、試すと体重は一気に20kg減。しかし、思い描いていた痩せ方ではなかった。模索していた時、偶然目にした海外の「フィジーク」の動画。「体のバランスが良く、アスリートのようですごく格好良かった」と衝撃を受けた。その後は食事に気を付け、医学論文から知識を得るなど独自で研究を重ね、トレーニングを継続。「若い人と同じ内容ではなく、自分にあったトレーニングを研究している」。その姿勢が、短期間で結果を出すことにつながった。
○…次回の大会は11月19日、都内で行われる。今年最後の大会。これで優勝し、NPCJ登録者の中でトップの成績を獲得すると、世界大会も夢ではない。「どうせなら”かっこいい”を目指したい」と意気込む。トレーニングの過酷さや人前に出る気恥ずかしさもあると言うが、「これだけ変われると身をもって知った」と充実した表情に。大会で若い世代との交流も増え、世界が広がった。
○…瀬谷区で生まれ育つ。専門学校卒業後、実家の畳店を継いだ。「フィジーク」のおかげで普段の動きも軽快になったと笑顔を見せる。中高時代はバイク、30代の頃はウィンドサーフィンやダイビングなどをしに湘南の海へ。「昔から気になったものはやってみるタイプ」。自身の可能性に賭け、挑戦し続ける。
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