県政報告【5】 ともに生きる社会を目指して 瀬谷区選出神奈川県議会議員 田村ゆうすけ
昨年7月26日、県立津久井やまゆり園で発生した凄惨な事件を受け、議会閉会中にも厚生常任委員会を複数回開催するとともに、実際に事件現場となった津久井やまゆり園に足を運び、その初動体制や現状の把握に努めました。
声を発することができない障害者を社会から排除するといった犯人の身勝手な犯行は、決して許されるものではありません。我々はいかなる偏見・差別も根絶し、この痛ましい事件を二度と繰り返さぬよう、障害者の方々などからも委員会に参考人としてお越し頂き、意見聴取を行いました。それらのご意見を踏まえ、さらなる共生社会の意識の向上が極めて重要とのことから、神奈川県議会提案のもと、県と「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、昨年10月14日の本会議で可決しました。
瀬谷区において
県立瀬谷西高校において、学校開放時に使用されている車椅子利用者の方から、「体育館が2階のため不自由している」という話を頂いておりました。今年度から障害者差別解消法が施行し、県でも憲章を策定したことを受け、県立高校におけるハード面のバリアフリー化(エレベーターの設置を含む)を特別委員会で指摘。耐震工事(まなびや計画)と同時に、工事を行う方向で施策の中に盛り込むよう、要望しました。
県立三ツ境養護学校においては、雨が降るたびに授業中に雨漏りがひどかったことや、体育館も同様に雨漏りがしてしまうことから、これも直接委員会で取り上げ指摘し、全面防水改修工事の予算取りも行い、昨年8月に工事が完了しました。
昨年9月議会で、神奈川県でのヘルプマークの導入も決定しました。これまでマタニティマークは認識されて来ましたが、このヘルプマークは、見た目では分からない内部障害を持つ方々が安心して交通機関を利用できる環境や、非常時に内部障害をいち早く認識できるためのものであります。
偏見や差別のない地域社会を
今後、この憲章を広く県民の皆さまに周知し、偏見や差別のない地域社会を目指していくことで、誰もが認め合い、お互いに尊重し合える共生社会の実現に向け、本年もしっかりと福祉施策に努めてまいります。
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