各地で開設が相次ぐ「こども食堂」。瀬谷区でも4月から、有志らによって下瀬谷地域ケアプラザで週1回、「下瀬谷こども食堂」が始まった。日常的に一人で食事をする「孤食」対策が主な目的だ。
こども食堂は地域住民らが中心となり、無料や少額で食事を提供する場とされる。NPO法人が関わる場合や、地域の有志らが運営するケースなど、運営母体はさまざま。開催頻度や利用者の想定人数、どのような人を対象とするかなども食堂ごとに異なる。
下瀬谷こども食堂を運営するのは、同食堂実施委員会のメンバー11人。瀬谷第二地区の青少年指導委員などを務める管野広章さんが発起人となり、昨年11月頃から準備を進めてきた。「以前からニュースで話題になっていて気になっていた」と管野さん。弁当店を営んできた経験を生かし、こども食堂を立ち上げようと考えたという。食事の仕込みは管野さんが担当し、約20食を用意。周囲の指導員や民生児童委員を務める有志らも参加し、配膳や食堂内での声掛けを行っている。
同食堂は事前登録制。日頃の食事状況を前もって申込書に記入し、申請する(当日申し込みは不可)。子ども(中学生以下)100円、大人300円で、時間は午後6時から8時。こども食堂について、「子どもが一人でも安心して来られる食堂」であり、「子どものための専用食堂ではありません」と同委員会。日常的に一人で食事をする「孤食」の人を主な対象とし、毎週水曜日、一人暮らしの高齢者や小さい子どもを持つ親子などが利用しているという。
3回目となった4月19日のメニューは、「鶏と小松菜の中華煮」「白身魚のゴマ揚げ」「大根の煮物」。これに味噌汁とご飯がつく。3回連続で利用しているという子ども連れの30代の女性は、「2人目が生まれたばかりで慌ただしく、ゆっくり食事をすることが出来なかった。地域の方とも話せる良い機会。今後も利用したい」と期待を寄せた。
管野さんは、「まずは利用してくれる人がいて良かった」としながら、「本当に必要としている人に来てもらうことが課題の一つ」と話した。同食堂では今後、子どもたちの学習の場を設けることなども計画中で、地域一体となって取り組んでいきたいとしている。
下瀬谷こども食堂についての問い合わせは下瀬谷地域ケアプラザ【電話】045・304・1291へ。
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