昨年一年間の自転車交通事故の割合が県平均を上回ったとして、瀬谷区は5月1日、神奈川県交通安全対策協議会から「自転車交通事故多発地域」に指定された。今後は自転車の安全利用を周知するなど、対策を実施していく。
昨年は、県内の交通事故発生件数や負傷者数が16年連続で減少し、死者数も統計を取り始めた1948年以降最も少ない140人だった。しかし、交通事故全体に占める自転車事故の割合は高い状況が続く。
同協議会では04年度より「自転車交通事故多発地域」を指定する取り組みを開始。年間の自転車交通事故の割合(構成率)が県平均より3ポイント以上高いか、同事故での死者数が2人以上のいずれかに該当する地域が対象となる。今年度は10区5市1町が指定地域に決定。瀬谷区は今回で5回目の指定となり、市内ではほかに鶴見区、中区、港北区が指定を受けた。
構成率、前年比増
瀬谷区における16年度中の全事故は494件。そのうち自転車事故は124件で、全体に占める割合は25・1%。県平均の21・7%から3・4ポイント上回る結果となり、これは指定16地域中16番目の数値。
一昨年と比較すると、全事故は494件で増減はなかったが、自転車事故は106件で、18件増。死者数は1件増、負傷者数は25件増で、ともに増加した。
瀬谷警察署交通課によると、区内は自転車利用者が増える平坦な場所が多いことや、歩道が未設置の狭(きょう)あい道路が多いことが事故につながっていると分析。飛び出しや脇見運転、充分な徐行ができていなかったことなどが事故発生理由として挙げられるという。
このような状況を受け、同署では日頃から対策を実施。自転車マナーを学んでもらおうと、区内各小学校のほか、高齢者施設などで乗り方教室を行っている。さらに「自転車指導啓発重点地区」として、厚木街道と瀬谷1〜4丁目の2地区を指定。交通量も多いことから街頭指導や取締りを強化しており、「ブレーキやライトが壊れていないかなど、安全な乗り方について周知を続ける」としている。
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