ゲーム出場選手の合計年齢が500歳以上という「第1回 全国500歳野球大会」が今月15日から17日にかけて秋田県大仙市で開かれ、瀬谷区野球協会所属の選手などで構成される「横浜シニアクラブ」(荒川隆部長・67)が、5試合で12本塁打54得点という攻撃力を武器に、初代王者に輝いた。
秋田の「生涯スポーツ」
500歳野球大会は1979年に、秋田県で始まった。昨年の秋田県大会には184チームが出場するなど、「生涯スポーツ」として県内に浸透している。
開催年度内に満50歳以上であること、試合に出ている選手の合計年齢が500歳以上であることが条件。50代が主力になるが、500歳以上という特別ルールによって、50代〜80代まで幅広い年齢層のチームが集う。また、通常の野球と異なり、代打や代走で一度ゲームを退いても再び出場できるようになっており、各チームが独自の戦術を練るという。
初の全国大会(主催/大仙市・秋田魁(さきがけ)新報社)に向けては、昨年に「プレ大会」を行っていた。今年は秋田の上位チームに加え、東北・関東・九州などから計32チームが集まり、トーナメント戦で優勝を争った。
逆転劇で勢いづく
横浜シニアクラブは、今春から瀬谷区のマスターズリーグ(40歳以上)で戦う同名チームを主体として、還暦野球チーム「横浜球和会」「秦野遊球倶楽部」のメンバーを交えた編成。登録15人のうち13人が、瀬谷区野球協会に所属している。優勝に向け、5月末頃から区内で練習していた。
今大会は、攻撃力を武器にトーナメントを勝ち進んだ。通常よりグラウンドが狭く設定されていることもあるが、5試合で12本もの本塁打を放ち、決勝戦(VS牛島クラブ・秋田県)では19対7と大勝した。
固め打ちすることも多く、沼田隆義コーチ(67)が「勢いづいた試合」と振り返る2回戦(VS角間川角球クラブ・秋田県)では、3対7と劣勢だった6回に、内藤道夫選手(55)のスリーランホームランなどで5点を挙げて、試合をひっくり返した。また、秋田県で優勝5回の実績を持つ秋銀クラブとの3回戦も3回に一挙5点を挙げるなど、打線が爆発。今大会の結果について沼田コーチは技術とパワーに優れた選手たちと、その活躍をベンチから支えたコーチ陣の「融合」だと説明した。
初代王者という栄冠に加え、同クラブからMVPと勝利監督賞に羽二生俊之選手(59)、優秀投手に渋谷真人選手(同)、首位打者に井上利正選手(58)、打撃賞に内藤選手、オールドプレーヤー賞に小泉馨選手(65)がそれぞれ選ばれた。
沼田コーチは「秋田県民の500歳野球に対する情熱を強く感じた大会。優勝できたことは、長い野球人生のなかでも最高の体験です」とコメント。また、「初代王者として、次回に向けて練習しないといけませんね」と笑顔で話した。
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