看護学生らへの実習指導を通じて、看護教育の発展・向上に功績のあった人を称える神奈川県表彰制度(2017年度)に、区内阿久和南の横浜相原病院の看護部科長・五十嵐哲男さん(61)が選ばれた。今月14日には表彰式が執り行われた。
区内の医療機関で唯一人
実習指導者とは、病院などで行う学生の指導に携わる看護師や助産師、保健師のこと。実習は看護師養成に欠かせない重要なカリキュラムとされており、教える側も240時間程度の研修を受ける必要がある。
表彰制度は、神奈川県と県看護師等養成実習病院連絡協議会が1999年度から続けている。今年度の受賞者は6人。区内の病院から唯一人選ばれた五十嵐さんは、精神科看護師としての専門性を活かした丁寧な指導によって学生や養成施設の教員からの信頼が厚い点や、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得するなど自己研鑽に努めている点が高く評価された。
18年にわたり従事
うつ病や統合失調症などの精神疾患の治療を行う横浜相原病院では、精神看護学の実習を受け入れている。五十嵐さんは39歳の時に同病院で働き始め、1998年に実習指導者の資格を取得。通常の業務をこなしながら、18年にわたり学生を指導してきた。
実習において重視しているのが、「考える力」を育むこと。何事もすぐ答えを示すのではなく、学生自身の「気づき」を促すよう心掛けているという。「その学生が内科や外科で働くことになっても、考える力や習慣は必要です。そうした力を伸ばしたいんです」と、その意図を説明する。
後進育成に意欲
14日の表彰式は、中区のホテルモントレ横浜で開かれた。五十嵐さんは今回の選出について「自分の指導方法が良いのか、自分自身ではなかなか判断できません。大勢が見守る表彰式で壇上に立ち、改めて凄い賞をもらったのだと感じました。嬉しくもありながら、驚きの気持ちが強いです」と話した。
今後の目標として実習指導者の育成を掲げており、「次世代を担う人材を育てていきたいです」と力強く抱負を語った。
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