「ふれ愛♥音楽塾」の代表を務める 河目 和子さん 下瀬谷在住 71歳
「誰でも変われる」伝えたい
○…9月から本格的にスタートする区民主催の「ふれ愛♥音楽塾」。元は区内で活動していた3つのコーラス団体が主体となり、よりボランティア活動に特化したグループを作ろうと、有志が集まった。「昔は代表を引き受けるタイプではなかったけれど、自分を変えることができた。今が青春です」と笑顔。音楽を通して人との交流の場を広げ、瀬谷区の元気につなげたいと、仲間とともに活動する。
〇…名古屋市出身。家庭の事情もあり、若い頃は家事をこなす日々が続いた。「外に遊びに行くことは少なく、暗かったと思う」と振り返る。20代の頃に勤めていた職場で、仕事のお礼にと貰ったカーペンターズのCDが音楽との出会い。「新たな世界が開けた」と感じた。29歳の頃に上京し、結婚を機に瀬谷区で暮らし始めて30年以上。夫の親せきがカラオケ好きなこともあり、自身も歌を楽しむように。さらに、子育てをしながら区内のソフトボールチームで汗を流すなど、いつしか社交的な性格へ。「人は変わることが出来ると身をもって体験した」
〇…三味線や民謡にも取り組むなど、音楽は人生の大事な要素の一つ。2015年に参加した区のコーラス団体の活動が発展し、音楽塾が始まると聞き、「ぜひ自分も携わりたい」と手を挙げた。合唱は自分磨きであり、健康にもつながる。「年齢で諦める必要はなく、可能性はいくらでもある。それを伝えていきたい」と力強く語る。音楽塾は「担い手」と呼ばれるボランティアが資料の音読を担当することも。誰にでも発言の機会を設け、「誰もが主役になれる」活動を目指す。
〇…若くして亡くなった娘が遺した、小学2年生の孫と過ごすことが大事な時間となっている。自身も2年程前に病を患ったが、「いつまでも悲しむのではなく前向きに進んでいきたい。人生捨てたものではないと実感している」。何事も楽しむ姿勢で、新たな活動も積極的に展開していく。
|
|
|
|
|
|