相沢小学校の創立50周年実行委員会の顧問を務める 大坪 陸男(むつお)さん 瀬谷町在住 78歳
児童の「真剣」に心打たれ
○…11月18日に開かれた、相沢小の50周年式典。学校近くの細谷戸連合町内会の会長を務めていたことから顧問に就任し、昨年末から教諭やPTA役員、自治会関係者らと周年事業を進めてきた。一連の事業の主役は子どもたち。企画に始まり、式典当日は多彩なパフォーマンスを披露した。「真剣な姿が印象的。私たち地域の大人も、頑張って協力しようという気持ちになる」と目を細める。
○…相沢小との「縁」は深い。子どもの母校であると同時に、50数年前の学校設立運動に携わったからだ。当時は細谷戸地区だけでも800人近い児童がいたそうで、子どもたちが通っていた瀬谷小は過密状態。午前と午後に分けて授業するような状態で、憂慮した住民有志が分校設置運動を始めたという。20代後半だった自身も若手メンバーの1人として、署名活動や横浜市への要望に奔走した。一緒に活動した先輩や知人のなかには亡くなっている人もおり、「50年の大きな節目に顧問に選んでいただき、ありがたい。当時の運動が報われたような気持です」と感慨深げに語る。
○…生まれは東京で、55年ほど前に瀬谷へ。2人の子どもは結婚して、今は妻と2人暮らし。連合町内会長のため自宅には来客や電話が多く、妻の支えが欠かせないそう。趣味はカラオケで、もっぱら演歌を歌う。多忙な日々の息抜きだ。
○…半世紀にわたり、地域活動に携わる。細谷戸連合町内会長は2年目。昔ながらの価値に縛られない、時代に合わせた考えが必要だとして、「多くの意見を聞くこと」を心がけている。喫緊の課題は高齢化対策。見守りパトロール、大きな音で緊急時を知らせる笛の配布など様々な取り組みを展開している。また、子どもとの交流も必要だとして、もちつき大会など毎月1回イベントを開く。今は、空き家を高齢者の交流サロンとして開放する計画を進めており、会長として地域活性化に余念がない。
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