高齢者や障がい者の疑似体験を通じて交通バリアフリーへの理解を深める教室が今月8日、市立阿久和小学校(鈴木正憲校長)で初めて開かれ、児童およそ80人が参加した。
神奈川運輸支局が、同校の要請を受けて主催した教室。協力団体に、三ツ境交通(有)と神奈川中央交通(株)。高齢者や車いす利用者などが乗り降りしやすいよう設計されている専用タクシーやバスへの乗車を体験する。バリアフリーの啓発に加え、日常生活において高齢者や障がい者をサポートする意識を育む狙いもある。
2012年に国の認定制度が創設された「ユニバーサルデザインタクシー」の体験コーナーでは、車いすに乗る人と介助する人の2人1組になって、乗り降りに挑戦。子どもたちは車体後部のスロープから乗車し、車いすが揺れないよう紐やシートベルトで固定する手順などを学んだ。
介助役を務めた5年生の男児は「スロープから真っ直ぐ降りられるように、ハンドル操作するのが難しかった」と振り返り、「これから街中で困っている人を見かけたら助けられるようになりたい」と話した。
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