災害時の避難行動を学ぶシミュレーションゲーム「EVAG(イーバグ)」を活用して、障がい者の防災について理解を深める研修が今月16日に瀬谷区役所で開かれ、区役所や社会福祉協議会、地域ケアプラザの職員など約30人が参加した。
研修は、瀬谷区障害者地域自立支援協議会が、瀬谷区役所などの協力を受けて主催。障がい理解の促進を目指す同協議会では今年、EVAGを用いた地域向け講座を開く意向で、16日はその試金石となった。
EVAGは、国土防災技術(株)(本社/東京都)が開発した教材。参加者は、性別・年齢・家族構成・健康状態・住まいの場所などが細かく設定された「属性カード」に基づき、刻一刻と変化していく災害時の行動を各自判断する。今回は、属性カードに障がいに関する項目が追加されたほか、「統合失調症で対人不安が強い」「知的障がいのある孫が1人で留守番している」といった「役割カード」も取り入れられた。
研修の災害想定は、大型台風によって激しい雨が続いているというもの。被害が拡がり、注意報や警報が発令されていくなか、参加者は自宅待機や避難所への移動などを各自選択した。全盲の男性役だった人は「待機を選んだが、結果的には早く避難所に行った方が安全だった。ただ1人では避難できないので、普段からの近所付き合いが重要だと感じた」と振り返った。
同協議会では今回の結果を踏まえて瀬谷区版EVAGを作り、講座を開く予定。
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