瀬谷区を中心に活動する環境保全団体「瀬谷環境ネット」(宮島行壽代表)が当紙で連載中の「瀬谷の生き物だより」。今号で100回目を迎えたことを記念し、宮島代表を含め、中心的に執筆を担当するメンバー4人に、取り組みへの思いを聞いた。
2006年に発足した同会は、「よりよい自然環境を未来へ」を合言葉に、米作りや動植物の観察会、和泉川の清掃などを行ってきた。活動の一つとして、2009年10月から当紙にて「瀬谷の生き物だより」と題した連載をスタート。「区内に生息するいろいろな生き物を紹介できる場があれば、と提案した」と宮島代表は振り返る。
時に書き手の主観も
第1回目は「メダカ」。活動拠点となっていた上瀬谷地区の「順環田」で大量発生し話題となったため、初回で紹介したという。
掲載は月に1回で、一人が写真と文章を担当することもあれば、分担して原稿を仕上げることも。生き物の選定基準は「瀬谷区周辺で見られるか」「掲載時の季節に合うか」などに加え、「物語性があるか」もポイント。性質や生息地といったデータを示しながら、発見時の状況や、俳句を用いて文学的に紹介するなど、書き手の主観的な表現を取り入れる点も、同連載の特徴となっている。
登場回数は野鳥が41種と最多。植物は季節が限られるなど選定には苦労するが、知識の整理に役立っている面もあるという。「瀬谷にこんな生き物がいると知ってほしい。連載が関心のきっかけになれば」とメンバーは声を揃える。今後は過去に取り上げた生き物を、視点を変えて再度紹介するなど、工夫を凝らしていきたいとしている。
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