講演した吉田院長
県立精神医療センターが４月14日、初の認知症シンポジウムをＴＫＰガーデンシティ横浜（神奈川区）で開き、専門家の講演やパネルディスカッションが行われ、約１７０人が参加した。
講演には横浜相原病院の吉田勝明院長と、市立脳卒中・神経脊椎センター臨床研究部の秋山治彦部長が登壇。認知症患者への接し方や、アルツハイマー病の治療薬研究についてそれぞれ説明した。パネルディスカッションには県健康医療局医務監の中澤よう子氏も参加し、精神医療センターもの忘れ外来担当医の安田新医師が司会を務めた。来場者の質問に答える場面もあり、「認知症でも行事に参加してもよいのか」との問いに対して吉田院長は「認知症の人は忘れてしまうから何をしても意味がないという人がいる。しかし、昨日のことは忘れても今のことは分かる。いつでも今を大切にすることがとても大事」と語った。
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