9月12日からサンハートで第3回展示会を開く彩雅会の代表 鈴木 茂さん 三ツ境在住 79歳
肩肘張らず、自由に創作
○…「大きな会場で、展示会を開きたい」――。水彩画に取り組む5グループがタッグを組み、3年前に組織した「彩雅(さいが)会」。瀬谷区には広いアートギャラリーのような施設が無いため、二俣川駅直結のサンハートで作品展を開いている。発足から代表を務め、「言いだしっぺ」の1人として活動してきた。「第1回目は顔を知らない人もいて、とにかく大変でした。規定サイズをオーバーする作品もあり、展示レイアウトに苦労しましたね」。その一方で、5グループが一堂に会する合同展ならではの楽しみもある。「これはという素晴らしい作品が多い。創作活動の刺激になりますよ」
○…水彩画を始めたのは10年以上前。定年退職後の趣味にと書道や水墨画にも挑戦したが、家に飾るなら色鮮やかなものが良いと水彩画を選んだ。描く対象は植物・人物・風景など多岐にわたり、今年初めに完成した初となる作品集も、寺社仏閣や横浜市の街並み、老婆と子どもの触れ合いなど多彩な仕上がりになっている。水彩画の魅力は、「手軽に描けること」。紙と鉛筆、絵の具があれば、どこでもいつでも創作できる。その自由さが性に合った。
○…生まれは鶴見。小さい頃から絵が好きで、政治家などが書かれた新聞の挿絵をよく真似したそう。瀬谷に移り住んだのは30年ほど前。今では、2人の子どもと5人の孫に恵まれた。「孫の絵も描くんですよ」と作品を並べる様子は、まさに好々(こうこう)爺(や)といったところ。
○…来年1月には80歳を迎える。腰痛など体の不調も抱えており、外出して創作する時間は少なくなっているものの、月に一つは新作を手掛ける。「まぁ、こんな年齢だからね。これからも無理せず、流れに身を任せて頑張っていきますよ」と柔和な表情で語る。
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