国内外で活躍するろう画家の八木道夫さん(町田市在住)による区内初の個展「無声の詩」が、9月30日(日)まで長屋門公園で開かれている。知人から同園を紹介され、江戸や明治の建築物が並ぶ雰囲気に惹かれたという八木さん。期間中は植物画など約25点が並ぶ。
会場は、園内の蔵ギャラリー。1884年より前に建てられたとされる建築物で、もとは穀蔵として穀物保存や農機具の収納場所として使われていた。展示作品の題材は秋桜や彼岸花、アネモネなど植物が多い。期間中の22日(土) ・23日(日) ・29日(土) ・30日(日)は、八木さんも在廊する。
八木さんは静岡県出身で、生まれつき耳に障がいがある。これまでに、表面上は笑いながらも喜怒哀楽を内に秘めたピエロに自身の心情を重ねたという自画像や、著名人の肖像画などを数多く手掛けてきた。また、350年以上続く仏国の公募展ル・サロンでの銅・銀賞、日仏現代美術展でのフィガロ賞、国内では文部科学大臣賞を受賞するなど、その作品は国内外で高く評価されている。
今回の個展は、同園のコンサートをプロデュースし、八木さんと親交のある音楽家・手使海(てしかい)ユトロさんが紹介して実現したもの。妻・由利子さんによると、八木さんは以前から蔵での展示会に関心があり、打診を受けて見学し、同園をとても気に入っていたという。
午前10時〜午後5時(最終日は4時終了)。問い合わせは同園【電話】045・364・7072。
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