クラブ活動などを行う高齢者による組織「瀬谷区シニアクラブ連合会」(笹生(さそう)登会長)が今月で創立50年目を迎えた。これを記念し、瀬谷公会堂できょう11日、記念式典と会員らのステージ披露が催される。
地域でのクラブ活動を通じて健康や生きがいを創出し、高齢者に社会参加を促す同会は、1969年10月、戸塚区から分区し瀬谷区が誕生したことに伴い、「瀬谷区老人クラブ連合会」という名前で発足した。当時32のクラブ数で始まった同会は96年に80クラブ、会員数は4940人に達し、ピークに。2015年には「瀬谷区シニアクラブ連合会」と改称し、新たな一歩を踏み出した。これらの歩みや日頃の活動をまとめた記念誌をこのほど発行した。
現在、同会に所属するクラブ数は約70で、およそ3500人の会員らがスポーツやカルチャーなど、さまざまな活動に楽しみながら取り組んでいる。第16代目となる笹生会長は、「どのクラブも特色を持ち、それぞれの力に応じた活動を展開しています。会として心がけるのは、活動に対し厳しい制約を設けないこと。ゆるやかなつながりを心がけています」と語る。
若い世代の参加促す
課題の一つは会員数の減少だ。病気などで退会を余儀なくされたり亡くなったりするなど、会員が減る一方、新たに入会する数がそれを下回っている現状は、同会に限らず市内各区でも見られる傾向だという。
笹生会長は「これからは、60代の若い世代の高齢者にいかに参加してもらうかが大事」とコメント。さらに、活動の場となる各自治会との連携も強化することで現会員と新規会員の融合をめざしたいとし、「クラブの輪を広げ、地域自体がより元気になっていければ」と期待を込めた。
記念式典はきょう午前10時から瀬谷公会堂で開催。クラブの表彰や市消防音楽隊の演奏の後、会員による踊りなどが披露され、50周年を盛り上げる予定となっている。
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