瀬谷本郷公園の責任者を務める 草苅 博さん 本郷在勤 58歳
公園の魅力、工夫して発信
○…瀬谷本郷公園の責任者として4年前から勤務する。イベントのPRなどにも力を入れ、1年前からはフェイスブックなどSNSを積極的に活用。「なかなか慣れないよ」と苦笑しつつ、意外にも楽しんでいる様子。自ら撮影した花の写真やコメントを添え、更新にも力が入る。12月に入り、園では冬咲きの「アイスチューリップ」が見頃。「自然を感じながら仕事ができて、利用者の方にも楽しんでもらえて嬉しい」と笑みがこぼれる。
○…山形県出身。小学生の頃からサッカー少年で、高校まで熱中した。卒業後は自衛隊員となり、最初は青森県弘前市に配属。体力を求められる仕事で、「岩木山でのスキー訓練はきつかった。雪国出身でもスキーは苦手」と笑いを交える。災害時の人命救助や情報収集などにも度々携わり、50歳の時には東日本大震災で岩手県大船渡市へ派遣。現場の最前線という過酷な環境で津波の恐ろしさを目の当たりにした。
○…54歳で自衛隊を退職し、”畑違い”の園芸会社「横浜植木(株)」に入社。同社は市内各公園の指定管理者という立場で運営や整備を担当する。「皆さんに来てもらってこその公園」。季節を意識した飾りつけなど、楽しくなるような工夫を各所に散りばめる。今はクリスマス仕様、正月には門松が登場するという。親子連れやスポーツを楽しむシニア層など、利用者とのコミュニケーションも楽しみの一つだ。
○…休日は妻と交代で運転しながらドライブを楽しむ。横須賀や伊豆、海を臨む場所がお気に入り。「こちらは雪かきが無くて助かる」という思いは東北生まれならでは。5歳と3歳の孫たちが公園に遊びに来ることもあると言い、「皆に楽しいひとときを過ごしてもらえたら」と、言葉の端々に園への思いが滲んだ。
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