県犯罪のない安全・安心まちづくり功労者表彰に選ばれた「瀬谷区防犯指導員連絡協議会」の会長 塩田 一美さん 橋戸在住 80歳
防犯活動に終わりはない
○…区民に防犯を呼びかける街頭キャンペーンや、青色防犯パトロールを行う瀬谷区防犯指導員連絡協議会。犯罪抑止などで顕著な貢献をしたとして、1月29日に神奈川県から表彰を受けた。「指導員みんなが一生懸命取り組んできた結果です」と強調。長年活動している指導員も多く、苦楽をともにする24人は貴重な「仲間」だ。
○…地域からの要請で防犯指導員を始めて30年以上。2010年からは会長として会を引っ張る。指導員の活動は、地道で成果が見えにくい部分もあるという。「犯罪件数が多いと、どうにも悔しくて落ち込むこともあります」。最近は県下全域で歯止めがかからない振り込め詐欺に頭を悩ましている。それでも、「1件でも犯罪を減らしたい」という想いで日々取り組む。街頭キャンペーンでは、ただチラシを手渡しするだけでなく、防犯のポイントを必ず添えるという。「ご苦労様」「気を付けるからね」と声を掛けられることもあり、大きな励みになっている。
○…生まれは福島県。上京後、1963年に分区前の瀬谷に移り住んだ。厚木街道沿いに、当時としては珍しい「レストラン シオダ」をオープン。半世紀以上が経った現在も厨房に立ち、息子と二人三脚で店を切り盛りしている。趣味は写真撮影。特に野鳥が好きで、区内外の川や森に出かけては、ひたすらシャッターチャンスを待つ。根気のいる作業だが、レストランの店内には、自身やカメラ仲間が撮った力作が多く並ぶ。
○…これまでの功績が認められ、2018年9月に警察庁と(公財)全国防犯協会連合会から防犯栄誉金章を授与された。昨年には傘寿も迎えたが、「防犯活動に終わりはありません」と一言。これからも実直に、地道に続けていく考えだ。
|
|
|
|
|
|