2018年の瀬谷警察署管内の振り込め詐欺の認知件数が48件と、集計を始めた2009年以降で過去最多になった。警察官などを装いキャッシュカードを直接受け取りにくる手口が増えており、瀬谷警察署では注意を呼びかけている。
同署によると18年の認知件数は、これまで最も多かった17年(34件)と16年(同)を上回った。被害額は約6100万円で、17年(約1億3000万円)から減少。年代別にみると、70〜80代の被害者が全体の9割近くを占め、特に女性が被害に遭うケースが多い。
振り込め詐欺の一種で、息子や孫を騙る「オレオレ詐欺」はこれまで横領事件や借金返済などを理由にお金を騙し取るケースが多かったが、近年増えているのがキャッシュカードを狙う手口。警察官やデパート職員を名乗り、「口座が悪用されている」「あなたのカードで買い物をしている人がいる」などと、キャッシュカードと暗証番号を手に入れようとする。18年は、このカード手交型が主流だったという。また、「法務省管轄支局」「民事訴訟管理センター」を装う詐欺の葉書も多く、区民から相談が寄せられている。
同署では詐欺被害を防ぐために、金融機関に協力を依頼したり、地域での防犯講話など情報発信に取り組む。個人でできる対策としては普段から家族と密にコミュニケーションを図ること。また、電話機に接続することで「通話内容を録音します」などとガイダンスを流す機器なども有効だという。カード手交型については、「警察官や銀行員などがカードを受け取りに行くことはありません。暗証番号も教えないで下さい」と強調している。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|