高齢者福祉施設で夜間に火災が発生した時の避難方法を学ぶ研修会が、2月20日に瀬谷区役所で開かれた。東京理科大学大学院の国際火災科学研究科の小林恭一教授が講演し、「施設の消防設備に合わせて利用者や職員が生き残る戦略を考え、訓練して欲しい」などと呼びかけた。
研修会は、創立50周年を迎える瀬谷火災予防協会・横浜市瀬谷消防団・地域防災連絡協議会の記念事業実行委員会が、福祉事業所の参加を募り開催。少人数体制になっている夜間の火災対応への理解を深める狙いだ。
小林教授は、消火に失敗し火災が危険なレベルに達するまでの目安は2〜6分だとして、「この時間内に、2階以上の階から利用者全員を安全に避難させることは不可能」と説明。その上で、防火扉や排煙設備を使い火災拡大を遅らせることや、消防隊が到着するまで全員を安全な場所に一時退避させることの重要性を強調した。また、この日は火災を想定した図上演習ゲームも行われた。
参加者の1人で、小規模多機能型居宅介護事業所オリーブ(三ツ境)の管理者・吉田香子さんは「大変参考になった。施設の特徴に合わせた訓練を継続していきたい」と話した。
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