阿久和地区センターの館長を務める 高井 滋夫さん 保土ケ谷区在住 62歳
利用しやすさ追求
○…年間10万人を超える来館者がある阿久和地区センター。館長として、2人の副館長やスタッフと協力しながら運営にあたる。目指しているのは「気持ちよく利用できる地区センター」だ。空調など不具合を見つければ修繕を行い、スタッフ全員で挨拶を徹底しては来館者の気持ちを和ます。ハードとソフトの両面から、快適な施設を追い求める。「私はどちらかというと後方支援です。裏方として利用しやすい環境づくりに努めたい」と柔和な表情で話す。
○…大学卒業後に横浜市役所に入庁し、主に税金や区画整理などに関わる課に勤務。再任用後の働く場所として選んだのが、宮城県多賀城市の復興支援だった。「なかなか行く機会が無かったのですが、被災地がどうなっているのか、ずっと気になっていたんです」。2016年4月から2年間にわたり単身赴任し、市職員の経験を活かして区画整理事業に従事。休日など時間を見つけては、津波で大きな被害を受けた仙石線沿いを歩き、被災地の現状を見つめた。
○…家族は妻と4人の子ども。登山好きで、育児などで離れていた時期もあったが、東北時代に再燃。苦しい坂を登りきり、樹林帯を越えた地域に足を踏み入れた瞬間の心地よい風や、開けた景色が醍醐味という。「山は地方によって趣が異なります」と、今は北陸の白山に関心を抱く。
○…まもなく館長就任から1年が経つ。今後の目標の一つは部屋の稼働率を上げること。昨年は夏休みに会議室を学習室として開放するなど手を打った。若い世代へのPRも重要で、昨年からツィッターで情報発信する。「利用者の意見をしっかり聴いて運営してきたい」とも語り、意見箱や利用者会議などを通じてニーズの把握に努め、より良い施設を目指していく。
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