NPO法人楽竹会(らくちくかい)の理事長を務める 畑 武士さん 宮沢在住 75歳
深めた知識で会を牽引
○…楽竹会は2002年に発足した団体で、05年にNPO法人に移行。現在は約50人が所属し、荒廃竹林を間伐するなどして再生に取り組む。また、竹を再利用した「竹琴太鼓」による高齢者施設などでの演奏活動、地域の学校における学習支援、二ホンミツバチの養蜂事業も行っており、その活動は多岐にわたる。今年4月、設立時から組織をまとめてきた前理事長の奈良部岩次さんからバトンを受けった。「プレッシャーはあります」としながらも「自分のできることをやるだけです」と気を引き締める。
○…団体に入会したのは17年前。自宅で庭いじりをしていた時に、たまたま前を通りかかった奈良部さんに声をかけられたのがきっかけだった。「これは他の会員にも負けないと思う」と自負するのが竹に関する知識だ。入会以降、本やインターネットを通じて勉強を続けている。荒廃竹林の間伐作業では、竹の状態や年齢などを見極めて切るもの、残すものを選別。豊富な知識と経験で会員を牽引している。
○…活動で特にやりがいを感じるというのが、小学校などでの授業だ。依頼に応じて竹の生態を説明したり、粉砕処理を実演する。子どもたちが楽しめるようにと丁寧に分かりやすく、時に場を和ませて指導。児童から質問される機会も多く、「どんな内容も答えられるようにしないといけない。子どもから教わることも多いですよ」
○…発足から17年が経ち、近年は会員の高齢化が進む。80代や90代で活動する頼もしい仲間が多いものの、若い世代の参画も必要だと考えている。その方策として、若い人が参加しやすい土・日などに活動日を設けるといったアイデアを抱いており、「多くの人に関心を持ってもらえるよう活動していきたい」と意気込む。
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