今年7月に80歳になった山本富子さん(下瀬谷)が傘寿を記念し、人生初のリサイタルを10月28日(月)に旭区のサンハート(二俣川駅直結)で開く。10年前から歌を本格的に始めた山本さんは、「お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて歌います」と初ステージへ意欲を見せている。
山本さんは父親の仕事のためモンゴルで生まれ、5歳で帰国して高知へ。幼い頃から歌好きで、ラジオの童謡を聴くのが何よりの楽しみだったそう。「童謡歌手になりたい」と想い描くも、母親に止められ夢はかなわず。大人になり友人とカラオケを楽しむことはあったが、本格的に歌に取り組むことはなかったという。
転機は70歳手前。父親への想いを歌った「私のお父さん」を人前で披露する機会があり、曲を聞いた夫婦が落涙したという。「少し前に娘さんがお嫁に行ったそうで。泣く姿を見て歌の力に気づかされました」。そこから歌に傾倒して70歳で海老名市の合唱団に入団。現在は区民サークル「サロン・ドゥ・シャンツォーネ」に所属する。
和洋多彩に
今年5月に思い立ったリサイタル。主催は、山本さんが師事する甘利真美さん(海老名市)が携わる団体「海老名芸術プロジェクト」。曲目は外国民謡や日本歌曲、中国歌謡、オペラ・アリアなどを予定。午後1時30分開演で無料。希望者は甘利さん【電話】046・232・3194へ(先着100人)。ピアノ伴奏する甘利さんは「(山本さんは)ソプラノ歌手でも苦労するような高い音域を出せる」と評価するとともに、「人生はいつでも花を咲かせられるということが伝われば」と話す。
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