旧上瀬谷通信施設への招致が進められている2027年の国際園芸博覧会に向けて、瀬谷区の魅力を多くの人に伝えようと東洋大学(東京都)の学生がこのほど、森秀毅区長をはじめとする区役所職員に認知度向上のアイデアを提言。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の積極的な活用や、同地での四季折々のイベントなどを呼びかけた。
プレゼンしたのは、国際観光学部の佐々木一彰教授ゼミナールの学生。同ゼミは、商品やサービスの売り上げを増やす市場調査や宣伝などのマーケティング理論について、観光産業への応用を研究している。今回は、花博誘致が全国的に話題になっていない現状を知り、研究テーマに選出。約4カ月にわたり学習を進め、さらに、区にコンタクトを取り職員に直接提言することになった。
プレゼンでは冒頭、瀬谷区や花博を知らない人が8割を超えたというインターネットのアンケート結果を提示。緑地保全や農産業、都心へのアクセスの良さといった様々な魅力を伝えきれていない点が課題だとした。
提言の一つがSNSの活用だ。写真共有アプリ「インスタグラム」ではマスコット「せやまる」のアカウントを作成して情報発信。通話アプリ「LINE」は、利用者がトークを通じ親近感を持ってくれるとし、また、商店のクーポンを配布するなど商業活性化のアイデアも披露した。
イベントは写真スポットの設置、ギネス記録大会や日本文化体験会など同地の自然を生かしたものを提案。行事の開催に合わせSNSで情報発信することで区の魅力が多くの人に広がるとした。
プレゼンを受けた区職員は「若い世代へのPRには、SNSが有効だと考えている。SNSを最も利用する学生の提案は説得力があり、大変参考になった」とコメント。今回のプロジェクトを通じ、自然の豊かさや地域の温かさを知ったという同ゼミの梶川綾音さんは「瀬谷区の認知度が向上して、その魅力をたくさんの人に肌で感じて欲しいと強く願うようになりました」と振り返った。
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