県による最高表彰の一つである「県民功労者表彰」の受賞者が6月11日に発表され、瀬谷区からは川口恭正さん(72/本郷)が選ばれた。瀬谷安全運転管理者会の会長を22年間務め、地域の交通事故防止に優れた成果を上げた点などが高く評価された。
安管の会長として22年
県民功労者表彰は、団体や地域の活動を通じて社会福祉や保健衛生、産業・経済など各分野で長年にわたり活躍し、優れた業績をあげた人を称える制度。73回目となった今年は、区内唯一の受賞者となった川口さんを含めて38人が選ばれた。表彰式は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、行われなかった。
瀬谷安全運転管理者会は、自動車を使用している事業所などの事故防止を図り、地域の交通安全に貢献することを目的とする組織。現在は約150事業所が加盟しており、会員事業所への情報発信や指導、交通安全運動の展開などに取り組んでいる。
川口さんは1998年に会長に就任し、今年3月に退任するまで22年にわたり会をけん引。副会長などの時代も含めると約40年間役員を務めた。在職中、飲酒運転の厳罰化や携帯電話の普及など交通環境は様々に変化したが、何よりも会員に呼びかけたのは、交差点を通過する際の安全運転や一時停止など「基本の徹底」だという。「時間帯や天候によって、運転環境は絶えず変化する。だからこそ基本を守るのが一番大事」と強調する。
県民功労者表彰について「事故防止にご尽力いただいた会員事業者や、ご指導いただいた警察署など皆様のご協力あってこそです」と周囲への感謝の気持ちを述べた。
県警から感謝状
川口さんには長年の活動に、神奈川県警からも感謝状が贈られた。6月12日に瀬谷警察署で表彰式があり、田島充署長から感謝状が手渡された。川口さんは退任について「新会長の栁沼芳光さんを始め、交通安全に熱心な人が多く、より良い安全運転管理者会になっていくと思います。安心して退任できます」と笑顔で話した。
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