究極のお節介で人と接す
○…阿久和地区に住む75歳以上の一人暮らしの高齢者に週1度、阿久和地域ケアプラザを拠点とし、配食と見守り活動を行うボランティア組織。グループの立ち上げ前から携わり、今年4月に発足。新型コロナウイルス感染症の影響で活動延期になっていたが、10月から本格始動する見通しだ。「利用者さんにとって週1回の楽しみになれば嬉しい」
○…同地区にあった配食サービス団体が昨年4月に終了し、高齢者の見守りの機会がなくなったことから立ち上がった同グループ。元利用者からも「来てほしい」と声が上がり、必要性を感じていたという。ゆくゆくは配食を希望しない人へのアプローチも視野に入れており、「必要ないと思っていても何回も会えば笑顔になる。必要以上に気にかける究極のお節介は一種の福祉だと思うから」と語る。
○…川崎市出身。「何か頼まれるとその人の笑顔が見たくて何でも引き受けちゃうの」とニコリ。通信簿にはリーダーシップに溢れ、他人が嫌だと思うことを積極的に取り組んでいると書かれていることが多かったという。石油元売企業の事務職で働きながら20代前半で結婚と出産を経て瀬谷区へ。長女のPTA活動をはじめ、青少年指導員などの地域活動に励んだ。阿久和地区に引越した後も子育てボランティアやコーヒーサロンを立ち上げるなど、その勢いは止まらない。
○…「ボランティアは自分たちの生活があってこそ。だからできる範囲だけで良いし、それでもって楽しくやりたい」。誰かの力になりたいと願いながら、自分たちも交流を楽しむことを忘れない。「活動自体がその人にとっての楽しみな日になってほしい」と胸に秘め、さらなる歩みを進めていく。
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