神奈川県が進めてきた土砂災害特別警戒区域の基礎調査結果がこのほど発表され、瀬谷区内25カ所が該当した。県では今後、個別の説明や横浜市への意見照会などを行い、2020年度中に正式に区域指定する予定。
この取り組みは01年に施行された土砂災害防止法に基づくもの。土砂災害の恐れがある「土砂災害警戒区域」(イエローゾーン)と、同ゾーンのうち建物損壊や住民に大きな被害が出る可能性のある「土砂災害特別警戒区域」(レッドゾーン)の調査・指定が定められている。レッドゾーンでは、宅地分譲や要配慮者利用施設の建築に伴う開発行為が許可制になったり、建築物の構造規制などが行われる。
市内のがけ地では13年度までにイエローゾーンの指定が完了。レッドゾーンについても調査・指定が進められており、南区や磯子区など5区は完了している。
基礎調査結果によると、区内でレッドゾーンに該当したのはイエローゾーン37カ所のうち25カ所だった。阿久和南や宮沢、下瀬谷などに点在しており、和泉川の関ケ原の水辺近くのがけ地なども含まれている。
20年度内に指定か
調査結果の発表後は住民説明会が予定されていたが、新型コロナウイルスの拡大防止で中止に。県では関係者など個別に説明していく考えだ。指定は今年度中の見通し。
レッドゾーンなどの区域案は専用サイト「神奈川県土砂災害情報ポータル」で確認できる。県急傾斜地グループの職員は「身近な場所に、がけ崩れなどの危険が無いか把握してもらえれば。災害時は行政などが発信する防災情報に注意を払って欲しい」と呼びかける。
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