「Withコロナ」と言われる時代。シニア層の人たちは感染予防しつつ、どのような生活を送ることが望ましいのか。本紙では森秀毅瀬谷区長にインタビューを行い、瀬谷区の取り組みや、日常生活におけるポイントなどを取材した。
――瀬谷区ではこれまで、どのような新型コロナ対策に取り組んできたのでしょうか。
「第一に、区の保健所業務の円滑な遂行です。陽性者の入院調整、濃厚接触者の把握や健康観察、PCR検査の調整など膨大な業務量に対応すべく、区の保健師や職員間の応援体制・機能強化を図りました。また、国や市の支援・助成制度を発信し、区民の皆様の生活を支援するとともに、国民健康保険料の支払猶予や減免、生活保護や困窮者自立支援法に基づく相談業務などにも注力してきました」
--コロナ禍では「新しい生活様式」の実践が推進されています。
「区内では夏祭りやレクリエーション大会、敬老会が中止になるなど、地域のつながりの希薄化が懸念されています。新しい生活様式を取り入れていただくために、ICT(情報通信技術)を活用した地域住民活動も積極的に支援していきます。また、区の事業についても講座の動画配信、オンライン会議の開催などを取り入れています」
--新型コロナウイルス感染症は高齢だったり、持病がある人などが重症化リスクが高くなるとされています。区が展開してきた高齢者支援にはどのようなものがありますか。
「外出自粛が続くと、心身の健康を害する方もいらっしゃいます。そのため、4月に緊急事態宣言が発令されてから間もなく、健康維持や感染予防の特集チラシを作成して、区民の皆様にいち早く情報をお届けしました。また、民生委員・児童委員の皆様の協力を得て、主にひとり暮らしの高齢者のお宅に介護予防や熱中症予防のチラシを配布していただくとともに、現在では電話による見守り活動も進めてもらっています。
区でも、地域で健康づくりなどに取り組むグループ活動『元気づくりステーション』のリーダーの方々や、介護予防ボランティアの皆様を対象に研修を開き、感染予防を取り入れながら活動を継続できるポイントなどをお話しました」
日常から健康維持
--Withコロナの時代に、シニア層の方々はどのような点に気をつけながら生活すべきでしょうか。
「シニアの方々には、運動・食事・睡眠・人とのつながりをポイントに、健康な生活を心がけて欲しいと考えています。運動では、ウオーキングが1番手軽にできますので、お散歩を楽しみながら、実りの秋を楽しんでください。免疫力を低下させないことも大切です。3食欠かさずバランス良く食べて、よく眠り、規則正しい生活を心がけてください。
心の健康も大切ですので、2m離れた距離を保ったり、保てない場合はしっかりマスクを着用するなど感染予防に留意しながら、気のあったお友達との会話を楽しんでもらえたらと思います。冬は色々な病気にかかりやすくなる季節です。冬が到来する前に、体力を維持し、体調を整え、元気にお過ごしください」
秋の催しも
--最後にシニアの方々に向けたメッセージをお願い致します。
「今の時期は1年で最も過ごしやすい季節だと思います。瀬谷区でも、旧上瀬谷通信施設のはらっぱを11月3日まで開放していますし、11月には、瀬谷駅の北口駅前広場を会場としたマルシェやイルミネーション、心と体をリフレッシュできる瀬谷ふるさとウォーク大会など様々な事業を計画しています。感染予防を行った上で、地域の行事や瀬谷区の素晴らしい自然を楽しみ、交流を深めていただけたらと思います」
--本日はありがとうございました。
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