子どもの成長地域で育む
○…瀬谷さくら小学校の児童の登下校を見守る「学援隊」。下瀬谷やひなた山地区などの住民約120人が所属している。同校開校時から隊長を務めており、「子どもは地域の宝。地域で一緒に育てよう」という思いを掲げ、児童に日々接している。12月からは手品やハンドベル演奏などをビデオで児童に披露する新しい試みにも挑戦。「子どもには明るく元気に育って欲しい。そのためには大人が協力することが必要だと思うから」と語る。
○…2010年に下瀬谷小学校と日向山小学校が統合して開校した同校。もともと下瀬谷小では登下校を見守る取り組みがあり、統合後も引き継ぐ形で学援隊が誕生した。当時は周りのメンバーから隊長に推薦されたと言い、「昔から頼まれると断らない性格。『困ったときの馬場頼み』なんて言われることもあるよ」と笑う。
○…西区出身。子どもの頃から面倒見が良く、中学生の時には近所の小学生を銭湯に連れていくこともあり、「あの頃はみんな貧しかったけど、隣近所で助け合っていた。そんなことから自然に行動していたのかも」と振り返る。神奈川工業高校を卒業後は電気会社に勤め、20歳からは横浜市水道局の職員に。30代半ばで泉区に引っ越し、近所に住んでいた職場の先輩に誘われて、自治会などの地域活動に参画するようになった。
○…目下の課題は学援隊メンバーの高齢化。若い世代にも取り組みを知って参加してもらおうと日々の交流を絶やさない。「コロナ禍で人のつながりが希薄化していることも事実。感染症対策をしっかりしながらこの窮地を乗り越え、地域の密な関係づくりを進めていきたい」――。優しい瞳の奥に強い思いを込める。
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