大型台風やゲリラ豪雨に備えて 県政報告【12】 災害廃棄物の迅速・円滑な処理へ 瀬谷区選出 神奈川県議会議員 田村ゆうすけ
宮城県生まれの私が、政治家を志すきっかけとなった東日本大震災から10年が経ちました。この10年で地震対策は進みましたが、近年は大型台風やゲリラ豪雨が頻発しており、水害対策も重要な課題です。2月25日の県議会では、災害廃棄物の処理対策について一般質問を行いました。
2019年の台風19号で川崎市多摩川沿いに浸水被害が生じ、大量の廃棄物が発生した事は記憶に新しいと思います。大量の家財道具が想定以上の早さで屋外に出され、仮置き場が必要になりました。この問題は瀬谷区にとっても他人事ではなく、境川沿いの地域は床上浸水が発生する可能性があり、氾濫時は災害廃棄物が出ると予想されます。
県は災害廃棄物処理計画を17年に策定しましたが、処理を一義的に担う市町村においては、7町が3月末までに未完了の見通しです。一般質問では、これらの町の早期策定を支援するよう県に強く求めました。当局は、計画のひな型を示すなどして策定をサポートしていくと答弁。また、従来の対策は主に地震を想定しているため、今後は水害対応を強化していくことを明言しました。
区内の浸水対策
水害対策のハード整備も重要です。区内の境川沿いでは、瀬谷支線の下水道整備が計画されています。地盤が低い地区の排水先を、境川から厚木街道下に設ける雨水管(瀬谷支線)に切り替えるという事業で、24年度に供用開始予定です。
たびたび浸水被害が起こる三ツ境地区周辺でも下水道整備事業が進められています。これは浸水箇所の雨水を集め、既設の阿久和雨水幹線に流下させる雨水管を作るものです。23年度の供用開始を目指して、工事が進められます。
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