毎年5月から8月頃まで相次ぐ、熱中症による救急搬送。今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の対策が求められるなかで、マスク着用による発症リスクが高まる恐れもあり、瀬谷消防署では注意を呼びかけている。
同署によれば、今シーズンの熱中症による救急搬送件数は、統計開始の5月1日から6月3日までに市内22件で、その多くはスポーツや屋外での作業中に発生しているという。瀬谷区内の件数は0件。
熱中症のピークは例年8月だが、今の時期も湿度が高く、また、身体が暑さに慣れていないため注意が必要だ。発症の危険性は気温のほか、湿度や輻射熱(日差しなど)も関係するため、同署は環境省が発表する「暑さ指数(WBGT)」を確認して生活して欲しいと説明する。また、暑くなり始めの今頃から適度に運動して体を慣らしていく「暑熱順化」という予防もあるという。
高齢者の搬送多く
特に注意が必要なのが高齢者だ。昨年は区内で熱中症による救急搬送が51件あり、そのうち28件が65歳以上の人だった。同署は対策として、暑い日を避けて行動すること、水分と塩分のバランスに気を付けながらスポーツドリンクや経口補水液などでこまめに水分補給すること、厚着をしないことなどを挙げる。また、屋内でエアコンを使わずに搬送されたケースもあり、エアコンの適切な利用も促す。
マスクを着用している場合、口まわりの湿度が高くなることで、喉の渇きに気づきにくい。そのため、意識的に水分補給を行う必要があり、職員は「喉が渇いてからだと遅いので注意してください」と説明する。
また、厚生労働省は熱中症予防として、屋外で人と2m以上離れていて十分な距離が確保できている時は、マスクを外すなどの対策を呼びかけている。
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