2021年1月から12月末までに特殊詐欺を防いだ件数が39件となり、20年から27件増加したことが瀬谷警察署への取材で分かった。家族への相談や金融機関での窓口対応が被害阻止につながり、同署では引き続き特殊詐欺防止を呼びかけている。
同署管内の21年の特殊詐欺被害発生件数は、1月7日時点で31件、被害額は約3848万円。20年から2件、およそ738万円減少した。手口はキャッシュカード詐欺盗が11件と最多。次いで預貯金詐欺とオレオレ詐欺が7件となっている。
そんな中、特殊詐欺被害の阻止は39件となり、20年から27件増加。同署によると、内訳は家族への相談などで防いだのが25件、コンビニでの声掛けなどが9件、金融機関での窓口対応などが5件だという。
署員は「不審な電話があった際、自分の子どもや孫に相談して被害からまぬがれたケースが多い」と話す。また、金融機関の窓口では高額な現金を引き出す際に用途を確認しており、阻止につながっているという。実際に昨年11月には横浜阿久和郵便局、12月には横浜銀行三ツ境支店がオレオレ詐欺を窓口で阻止。同署は12月22日にそれぞれ感謝状を贈呈した。
「抱え込まずに相談を」
同署は駅前などで定期的な防犯キャンペーンや交番の警官が街を巡回する時に区民に呼びかけるなど被害防止活動を展開。また、ツイッターを利用し区内で発生している特殊詐欺の情報を発信している。
署員は「詐欺は一人で抱え込むと被害に遭いやすい。身に覚えのない電話がきたらどんなことでも良いので、警察や家族に相談を」と話した。
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