4/1に開所した「みんなの広場福福」を運営するNPO法人せやの理事長を務める 林 茂さん 南台在住 83歳
一歩一歩でも夢は叶う
○…「20年来の夢が叶った。皆さんの助けがあったからこそ。『そこに行けば誰かに会える』、そんな場所になれば」と意気込む。さまざまな制度や補助金を利用し、開所にこぎつけた。「高齢者の方だけでなく、多世代の交流、子育て支援などもできれば」
○…横浜市南区生まれ。6歳の時に横浜大空襲を体験。B29爆撃機が舞い上げる土埃と焼夷弾による煙で「昼間なのに、夜のように真っ暗だった」ことを思い出す。「ガキ大将でリーダー的存在だったかな」と振り返る。青年会で草野球チームを作り、企業も参加して大会を企画したり、町内連合会で運動会を開催したり、みんなが喜んでくれることに自身も喜びを感じ実行してきた。高校卒業後、家業の印刷業に携わる。「その当時はまだ、木版画をばれんで摺る印刷があってね」。摺り師として包装紙やマッチのパッケージなどを手掛けた。
○…24歳のときに結婚、それを機に独立し瀬谷に住まいを構えた。自治会や体育指導員、社会福祉協議会など約65年にわたり、地域活動に関わってきた。「一人の力だけではできないことも、みんなの協力があればできる」。それが地域活動だという。
○…昨年秋、長年連れ添った妻を亡くした。「仕事や地域活動を全力でできたのは、家庭を支えてくれたから」。自身も昨年病気を患い手術を受けた。「健康は大切」と体力維持のためプールでの歩行を始めた。40年ほど、高齢者施設を巡り演歌を歌う活動を仲間たちと続けている。コロナ禍前は予約でいっぱいだった。「実は歌手になるのが夢だった」と話し、「来てほしいと言われて、歌うんだから歌手だよね。夢が叶ったんだよ。お金はもらわないけど」と笑う。
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2018年10月11日号
2022年6月16日号