開園30周年を迎える長屋門公園で6月25日、座談会「設計の眼・記録の眼・そして〜ここから、時代は動いた〜」が行われた=写真。
座談会は開園時に移築された母屋の囲炉裏端で行われ、パネラーは移築に携わった稲葉和也(元東海大助教授・建築史、元横浜市文化財保護審議会委員)、永井真知雄(建築家)、日向寺太郎(映画監督)、奥村玄(同園運営委員)の4氏。
稲葉氏は「建築物は人に使われて生きるもの。この母屋は四季折々の催しやイベントに使われ、丁寧に扱われているのが分かる」と母屋の存在意義を話し、管理者らの労をねぎらった。永井氏は「入口が高いのは馬に乗って出入りした生活を表している」と母屋の特徴を紹介した。
座談会では母屋移築を記録した映画「ムカシが来た」(松川八洲雄監督)の上映も行われ、当時助監督だった日向寺氏は「冒頭からチョウが登場。松川監督は文化財やそれを支える職人たちの未来をゆらゆら不安定に飛ぶチョウの姿と重ねたのでは」と当時を振り返った。市の委託を受け開園事業に携わった奥村氏は周辺住民の公園に対する熱い思いを知り、「記録に残さなくては」と記録映画を企画。「とても素晴らしい作品ができたがプロジューサーとしてお金集めが大変だった」と撮影のために奔走した当時を話した。
移築時に地元の小中学生を集めて土壁塗りも行われ、座談会には当時9歳だった小野久美子さんも参加。「部分的に覚えているが、泥とワラを混ぜるために踏んだ足の裏の感覚は今でも残っている。あの壁は私が塗ったと今でも誇らしい感じがする」と話し、今でも子どもたちを連れ同園に遊びに来るという。
来場者らも当時の思い出を交互に話し、昔を懐かしんでいた。
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