よこはま動物園ズーラシア(旭区)でこのほど、スマートフォンアプリを用いた新サービス「one zoo」が開始された。KDDI(株)が開発したもので、全国的に動物園の来園者数が減少する中、アプリで動物園の魅力を体感してもらい、来園につなげていく狙いだ。
動物園と利用者がつながるコンテンツを提供するサービス。利用者は園外から無料で全国の動物園で撮影された動画を楽しめ、園内ではマップやスタンプラリー、音声ガイドの機能を活用できる。アプリはiPhoneなどのiOSでダウンロード可能。Androidは今後対応予定。
同社がアプリの開発を検討し始めたのは約3年前。来園者数の減少とそれに伴う閉園数の増加、経営する自治体の財政難など、全国各地の動物園が課題を抱えていた。「命の尊さを学ぶ場所が危ないと感じた」と、同社のライフデザイン事業企画本部・ビジネス統括部長の繁田光平さん。ズーラシアの村田浩一園長は「動物園が持つ底知れない魅力を新サービスで発信できたら。教育など社会貢献につながることも期待したい」と話した。
今後は有料サービスの提供も準備されている。利用料の一部は全国の公立動物園に寄付される。
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