2011年3月11日に発生した東日本大震災から1年経ち、鎮魂、被災地支援、防災啓発などのイベントが全国各地で開催された。横浜市は鉄道各社や警察などが連携した帰宅困難者対応や、区役所や消防団などによる災害対応訓練などを、2月26日から3月12日にかけ7ヵ所で実施。うち2つが泉区で行われた。
泉区では「東日本大震災を教訓とした地域防災拠点運営研修会」が区役所で2月26日、「震災対策3団3署合同訓練」が戸塚自動車学校(新橋町)で3月10日、開催された。
災害想定しHUG訓練
泉区役所が主催した研修会では泉区地域防災拠点(23ヵ所)の取組み紹介や災害を想定した地域防災拠点(避難所)運営訓練(=HUG訓練)が行われた。
HUG訓練とは、発災時の避難所運営を想定しながらグループワークを行う訓練。避難所の開設や避難者リスト、避難場所の設置、要援護者、食事、被害状況、ボランティア要請、情報収集・提供、対策本部との情報連絡などについて、改めて考えるものとなった。
3団3署が合同訓練
横浜市消防局旭・泉・瀬谷消防署と旭・泉・瀬谷消防団による初の合同訓練は、震災により大規模火災が発生し、延焼したことを想定。防火水槽や消火栓が使えない場所で、3団が持ち寄った20mのホース32本とポンプ3台をつなぎ、水の供給先(河川を想定)から640m離れた場所での遠距離送水が行われた。
団員間で目視できないところでは無線を活用したりするなど、情報受伝達方法も確認された。
4チームが被災者招待
市内では、駅・警察署と連携した帰宅困難者対策訓練(中区内の駅ほか)、場外緊急離着陸場における航空消防隊との連携訓練(神奈川職業訓練支援センター・旭区)なども行われた。
関連行事も多数開催され、市内の商店街(14会場)では、食べて買って被災地支援「スマイル東北市」を実施。いずみ野フォンテ商店街では東北6県物産展が開催された。
横浜DeNAベイスターズは11日のプロ野球オープン戦、横浜FCも11日のサッカーJ2ホーム開幕戦、横浜ビー・コルセアーズは10日のバスケbjリーグの試合に市内在住被災者を招待した。横浜F・マリノスは17日のサッカーJ1ホーム開幕戦に招く。
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