フェリス女学院大学 理想の部屋づくりに参加 学生が設計に関与
フェリス女学院大学(緑園・秋岡陽学長)では、相鉄不動産(西区・清水隆敏社長)が計画する学生向け賃貸マンションの設計など「理想の部屋づくり」を行うプロジェクトに参画している。学生の意見を取り入れた同社初となる共同プロジェクトで、6月中に採用案がまとまる予定だ。
同社が旭区に建設する賃貸マンション(計画戸数40戸程度、2013年11月完成予定)は同大の学生らの入居を想定しており、ワンルームタイプの部屋のレイアウトやインテリアデザインなどについて、学生の意見を求めている。
プロジェクトには同大から10人が参加し、同社や設計者、デザイナーらと4月から月2回ほど、ワークショップ形式の会議を同大で開催している。「自分の部屋の良いところ・悪いところ」「自分の理想の部屋のレイアウト」などをテーマに、グループディスカッション等を重ねてきており、収納やインテリアなどの住宅設計を行っている。
学生が提案したプランやアイデアは6月中にまとまり、7月に秋岡学長や同社関係者にプレゼンテーションが行われる予定。このうち、採用可能なものが設計に反映される。
創立100周年を控える相鉄グループは、将来の鉄道の東京乗り入れを好機ととらえ「選ばれる沿線」を目指している。同社は学校や職場に至近の賃貸マンション計画を進めており、同プロジェクトもその一つに位置づけられた。
プロジェクトに参加している大脇達也同社アセット開発センター課長は「女子学生は風呂やキッチンを重視していることがわかった。ちゃんとお湯をはって入りたいし、料理する子が多いのは意外だった。意見を聞いていると、とても参考になる」と話す。
大学側は、学生が企業活動に責任を持って参加する経験を通じ、社会で働くことの厳しさや達成感を感じ取ることを期待している。また、そうした気づきを学習や研究につなげていくことで、学生の学びを深めていくことも、プロジェクトの狙いと考えている。
|
|
|
|
|
|