泉消防署(林久人署長)は6月7日、中田南で自動販売機が燃えた火災の早期発見等に貢献した、日の丸自動車興業(株)磯子営業所のタクシー運転手、荒忍さんと読売新聞戸塚中田専売所(増井新聞店)の小川高実さんら3人に感謝状を贈った。
荒さんは4月7日の午前2時頃、タクシー運転中に自販機から火が出ているのを発見。客に119番通報を依頼し、車載の粉末消火器で初期消火を行うも火の勢いは弱まらず、近所の住民から借りた庭のホースで放水した。
小川さんと同僚の滝本正樹さんら3人は4月11日の午前4時5分頃、新聞配達後にバイク走行中、自販機からの出火を発見し、110番通報するとともに、近隣の販売所で同僚に119番通報を依頼。粉末消火器を持って火災現場に戻り、初期消火を行った。
自販機の火災は建物の軒下など、隣接する建物等への被害拡大につながることもあるが、今回の2件は、いずれも初期消火など迅速な対応が功を奏し、延焼拡大を防いだ。
感謝状贈呈に同席した同新聞店の田中敏郎所長は「3人は昨年の大震災で被害が大きかった東北の青森や福島の出身で忍耐強い。困っている人がいたら助けるのが普通」という従業員の意識の高さを評価した。
自販機の火災、相次ぐ
今回発生した2件を含め、清涼飲料水用自販機が被害に遭う火災が泉区周辺で相次いでおり、6月6日現在、中田南と和泉町を中心に泉区で12件、戸塚区で8件発生している。
泉署は消防車の赤色灯をつけての深夜巡回や自治会町内会へのチラシ配布、消防団との連携強化等を行うなど、横浜市の火災原因トップでもある放火防止に努めている。
林署長は「深夜の放火は建物や生命に関わることがある。今回の4人の活躍は延焼阻止につながり、勇気ある行動に感謝している」とたたえた。
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