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新春医療インタビュー 脳卒中に対する心がけは? ばんどうクリニック 板東邦秋院長に聞く
日本3大疾病の一つ、脳卒中は脳の血管が急に破れたり、詰まったりして様々な疾患を起こす病気で、毎年人口10万人あたり約100人が亡くなっているが発症数はその10倍。一度発症すると様々な後遺症が残るが、心がけ次第で発症のリスクを減らせるという。日本脳神経外科学会認定医、日本脳卒中学会専門医の板東院長に話しを聞いた。
―脳卒中の対策について、お聞かせください
「脳卒中『顔・腕・言葉』ですぐ受診(ACT―FAST)という言葉があります。顔や片方の手足の麻痺、ろれつが回らないなど、顔や腕、言葉に異常があったらすぐ専門医の受診を受けてください。重症例では発症4・5時間以内の治療で助かる可能性が高くなり、早期治療で30%以上が回避できます」
―早めの対策が鍵ですね
「TIAといって一時的に片麻痺やろれつの障害、片方の目が見えにくくなる等の症状があった場合、3カ月以内に2割近くの人が脳梗塞に移行し、その半数は2日以内に発症します。多くは数分から1時間以内に症状が消えるので大丈夫と判断してしまいますが、普段と違う片麻痺やろれつ障害や頭痛・肩こり等、気になる症状がある場合は早めに受診すると良いでしょう」
―横浜西部脳卒中地域連携の会会長としての活動は?
「救急病院からリハビリ病院、在宅医療に関わる診療所のほか、介護施設、ケアマネージャー、歯科医師や薬剤師などの医療・介護関係者が参加するネットワークの構築(多職種ミーティング・顔の見える交流)や脳卒中対策基本法の制定、市民公開講座を通じた脳卒中サポーター市民の養成など積極的に行っています。
板東院長は治療の経過がわかる県内共通「連携パス」普及にも注力し、今年も脳卒中の診療に尽くしていく。
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