横浜市内の2012年火災・救急状況(速報値)によると、泉区の火災件数が市内で最も増加し、救急件数は最も減少したことがわかった。区内で自動販売機の放火が多発したことが、火災件数の大幅増につながった。
昨年、市内で発生した火災件数は901件(前年比123件減)だが、泉区は62件(同25件増)だった。18区中12区で減少した中、泉区の増加数は市内一で、西区(同12件増)や戸塚区(同10件増)と比べても増加が目立った。
出火原因1位でもある放火(疑い含む)は市内で299件(同6件減)だったが、泉区は38件(同28件増)と4倍近くに。自動販売機の放火が22件発生したこと、寝たばこを含む火の不始末が出火原因の上位を占めたこと、年末にストーブなど暖房器具からの出火が続いたことなどにより大幅増になったと泉消防署は分析している。
区内の火災による焼損面積は前年比3分の1以下で、住宅用火災警報器の設置による奏功事例がいくつか挙げられている。一方、火災発見から119番通報までの遅れが目立っており、「火災を発見したら躊躇なく119番通報を」と同署は話している。
救急出動は減少
昨年の市内救急件数は17万288件(前年比3213件増)。18区中15区で増加したが、泉区は6284件(同202件減)で、瀬谷区(同96件減)や保土ケ谷区(同131件減)と比べても大幅に減った。
同署によると、泉区は昨年減少したが、転倒や骨折といったケガでの救急要請が増えるなど、過去5年間の統計では右肩上がりで増加傾向に。普段から病気やケガにならない健康法や体力づくりなど予防策の励行、救急車の適正利用を呼びかけている。
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