市会報告 「いじめ防止」・「読書推進」条例制定へ意見募集 こども青少年・教育委員会副委員長 げんなみ正保
横浜市こども青少年・教育委員会では、「子どものいじめ防止に関する条例」(仮称)と「読書活動推進に関する条例」(仮称)の制定に向け、3月1日から31日まで市民意見募集を実施しています。条例案に市民意見を反映させ、5月議会での提出を目指しています。3月1日の朝には、同委員会でJR関内駅前にて意見募集のビラを配り、応募を呼びかけました。
○子どものいじめ防止対策
大津市の中学生の自殺や、横浜市でも昨年、金沢区の小学校で発達障害を持つ子どもがいじめにより転校をよぎなくされたことが発覚し、委員会で活発な議論が交わされるなど、対策の機運が高まっていました。
副委員長の私は、いじめ対策担当の座長として骨子案のとりまとめに取り組みました。条例の骨子案は、市や学校、保護者、市民の責務や子どもの担う役割を明記し、いじめを許さない子ども社会の実現をめざしています。具体的には、社会全体でいじめ防止に取り組もうと、中学校区ごとに学校、保護者、地域などからなる「いじめ防止会議」の設置のほか、解決困難な事案に対応する第三者機関の設置などを記しています。
○子ども達へのメッセージ
いじめ問題は、これまでも市教育委員会や学校現場で長年に亘って対策・努力を積み重ねてきました。全国的にも注目を集めている学校、家庭、地域連携事業をはじめ、警察OBの採用、児童支援専任教諭の創設、いじめをテーマとした子ども達による演劇等々、横浜市の先駆的な取り組みが条例の制定で、一層の効果が期待できるのではないかと考えます。
さらに、委員会でも「いじめを傍観してはいけない」「いじめは絶対に許さない」という大人の決意と覚悟を示し、「大人は見ている」とのメッセージを発信すべきとの趣旨の発言が多く出されました。
市の25年度予算案には、子ども達自身が主体的にいじめについて考える場として「子ども会議」の開催が盛り込まれています。
読書推進は、紙面の関係で詳しくは別の機会に述べますが、読書は、人生をより深く生きるうえで大切です。想像力を養い、他者への思いやりの心を育むことでしょう。それは、いじめ対策にも通じると思います。
○チラシ配布
意見募集にあたり、子ども達自身の意見も条例案に取り入れようと全市立小・中・高・特別支援学校などに意見募集のチラシを配布し協力を呼びかけています。
市民の皆様は区役所・地区センター・コミュニティハウス・図書館等で意見募集チラシを入手できます。市会HPでも掲載しており、意見の応募ができます。
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