泉警察署の第14代署長に就任した 加瀨部 啓二さん 区内在住 58歳
故郷のような自然の中で
○…3月19日付で泉警察署長に着任。「自然がこんなにあるとは。畑や牛舎、豚舎もある素晴らしいところに来た。自然を相手に仕事をしている人、多いところに来たかったので、感謝している」とうれしさをにじませる。着任後、警察への区民の支えや区民同士の連携が素晴らしいと感じた。署訓「融和団結〜強く正しく親切に」をもとに、署員間の風通しが良く、明るい職場を目指していく。
○…島根県の山中で中学生まで過ごし、高校進学にともない松江の寮へ。実家は冬になると1m以上の雪に覆われ、松江と広島を結ぶバスが日に数本という田舎町で、兄を含め、親元を離れる学生が多かった。休みに帰宅すると家業の稲作や林業、わさび栽培を手伝った。近年は冠婚葬祭で帰郷するくらいだが、同郷警察官による島根県人会「おろち会」で13人と交流し、故郷話に花を咲かせる。
○…高校卒業後に就職したが、「何か満たされない、人の役に立ちたい」と21歳のとき警察官を志した。加賀町警察署本町派出所に着任後、開港する成田空港での警備、機動隊分隊長などを務め、青森や新潟、静岡等に派遣された。鑑識課では検視官として殺人事件や死体遺棄など「人に言いづらい現場」を担当。国際捜査課では前泉署長の志田勇太郎課長のもとで、泉署の国際捜査に関する班の立ち上げ等に関わった。県や関東学区の警察学校教官も務め、教え子604人とは情報交換をするなど、今でも付き合いが続く。
○…柔道4段。「昇進と昇段は両輪」と話し、署長就任時に「心は耐え、技は磨き、体は鍛え、向き不向きを考えず、明るく前向きに」と訓示した。自然とふれあいながら体を鍛え、心を洗うことを好み、自宅では菜園づくりを楽しんできた。「植物を育てる=人を育てる」と言い、世話をすればするほど育つと考える。家族は妻と2男。長男は警察官になり、川崎署に勤務している。
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