リバーサイド泉が30周年 下飯田の障害者支援施設
市内で最初の障害者支援施設として1983年に開設した、下飯田町の障害者支援施設「よこはまリバーサイド泉」が今年で創設30周年を迎えた。
同施設は身体に障害があるため家庭や地域で自立した生活を送ることが困難な18歳以上の人を受け入れ、生活介護事業、放課後等(児童)デイサービス事業、相談支援事業などを行っている。
開設当初から入所している利用者は10人ほど。はじめは周辺の交通機関が整備されていなかったため、車で面会に来る家族も多かったという。1999年に相鉄「ゆめが丘」駅と市営地下鉄「下飯田」駅が開業したことで、利用者の行動範囲が広がり、地域住民との交流も一層活発になっていった。
30年間で障害者制度が大きく変化する中、地域のニーズを吸収しながら事業を拡大してきた。井出長治施設長は「障害者の人数自体は昔と今で変わっていない。今はその存在が認識されるようになったということ。今後もきめ細やかなサービスを実施していく」と話し、行政や区の自立支援協議会などと連携し、地域に必要とされるような施設を目指していくとしている。
同施設は新たに、11月から生活介護と放課後デイサービスの事業所を開設する。養護学校卒業生が増加傾向にあることや、重度の心身障害児のための施設が少ないことなど、時代の流れを汲み取り、今後も地域福祉を推進していく。
恒例のリバーサイド祭は10月6日(日)午前10時30分〜午後3時、同時開催する隣接の障害児入所施設「なしの木学園」では午前10時30分〜午後2時30分。地域作業所の製品の販売や作品展示などを行う。問い合わせは同施設【電話】045・804・2191。
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