大正時代のポンプ再生 防災モニュメントに
泉区総合庁舎にこのほど、泉消防署(林久人署長)と泉消防団(飯島孝夫団長)、泉火災予防協会(麻生清会長)により防災モニュメントが設置された。3月10日には下村直泉区長や泉区連合自治会町内会長会の榎下貫治会長ら約40人が参加し、同モニュメントの完成披露式が行われた。
東日本大震災から3年経った今、防災の基本となる「自助・共助」の理念を実践し、安全安心な泉区を祈念することなどを目的に、よこはま地震防災市民憲章(2013年3月11日制定)と1926年(大正15年)製の手動のポンプ等が設置された。
同ポンプは消火活動で川から水を汲み上げるため、4人がかりで持ち手を押して使用していたものではないかと同署。新橋連合自治会館の建て替え時に大貫芳夫連合自治会長(当時)が譲り受け保管していたもので、同署が11年6月頃に確認したところ、「中川警防団第二分団」(現泉消防団)の文字を発見した。
ポンプが当時の様子をしのばせるものであったことから、同署職員や消防団員がサビを落とすなどし、動きを再現できるまで磨き上げた。
林署長は同憲章に触れつつ、「突然やってくる地震への備えは十分か、もう一度自分に問いかけてほしい。このモニュメントを見ることで、日頃から自助・共助を意識するきっかけになれば」と述べた。
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