相鉄ゆめが丘駅近くの宝心寺(丸地良信住職)で3月22日、子育て地蔵「和泉廻化(かいか)地蔵」の供養が行われ、横山彬世話人代表ら檀家が訪れた。
「安産子育諸願成就」の木像で金塗りされた同地蔵はかつて、背負い式のお堂に収められ、三家から下和泉までの和泉町全域で、春と秋の彼岸に2〜3泊を原則に各戸を巡回していた。
各戸では地蔵に団子などを供え「元気に育つように」「子が授かるように」と書いた半紙に賽銭を包んだり、子どもの名前入りの人形をくくりつけたりして、子どもたちの健康を祈った。
丸地住職によると、同地蔵のルーツは300年前にさかのぼり、200年前に伊勢原・三ノ宮の保国寺で百体つくられ百カ村に配られたうちの一つとみられる。配られた地蔵は県内38カ所で所在が確認されているが、同地蔵がそれに当たるかは確認されていない。
長年続いた伝統だが、第二次ベビーブームによる人口増などから、巡回が困難になり1971年秋で取り止めになった。翌年春、境内の岩舟地蔵尊のお堂建替時に並べて安置された同地蔵は、毎年春の彼岸に賑やかに供養されている。
巡回の取り止めから43年が経ち、同地蔵の供養に来る人も高齢者が増えている。世話人代表の横山さんと丸地裕信副住職はあいさつで、少子高齢化が進む中、同地蔵がどのようなものかを若い世代に伝えていきたいと願った。
ルーツは300年前
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