地域住民と区が協働し、身近な課題に取り組む泉区地域協議会(北原勉会長)は7月3日、泉区役所内で開催した定例会で、横浜市都市計画マスタープラン泉区プラン改定に向けた基本的な考え方に関する意見書を下村直区長に提出した。
現行プランは2005年策定から10年近く経過し、社会情勢や市を取り巻く状況が大きく変化してきたことや、市域全体プラン「都市計画マスタープラン(全体構想)」が改定されたことから、区は改定作業を進めている。
同会はプラン改定にあたり、2年計画で検討してきた内容をこのたびまとめ、意見書を提出。ゆとりと豊かさのある人にやさしいまち等「まちの将来像」と、土地利用や交通、環境、防災等に関する「重点的に取り組むべき方向性」の2点について示した。
北原会長は「高齢化や社会的変化、人口減少が進む中、現況と課題を抽出し、まちづくりの方向性やまちの将来づくりを検討してきた。水と緑の豊かな泉区を生かし、泉区に住み続けたいというまちにしていきたい」と述べた。
意見書を受けた下村区長は「(地域協議会が提出した)意見は日ごろ地域で感じていること。いただいた意見をもとに年度内に素案をつくり、来年度に区民に示したい」と今後の計画等について話した。
同会は例年、区自主事業について評価を行っており、今回の定例会では昨年度事業評価の反映状況を区が示すとともに、今秋から行う今年度事業評価の進め方についても確認した。意見書作成にあたり、同会が重ねた部会で委員から区民ならではの要望が出された。
主なものは以下の通り。【1】土地利用/市街化区域(空き家の有効利用)や市街化調整区域(周辺の景観に配慮した施設立地)、駅周辺の土地利用(小売店減少への対策)、環状4号沿い、【2】交通/公共交通の利用促進(バス路線の維持や山坂が多い地域の高齢者の移動手段)、道路ネットワークの整備推進(東西方向の地域道路の優先的整備)、安全で快適な道路空間の整備(通学路のあんしんカラーベルト推進、幅員が狭いかまくらみちの歩道整備)、【3】環境/水辺空間の保全と創出(水辺愛護会のメンバー高齢化)、緑の保全と創出(保全制度の活用、公園愛護会とふれあいの樹林愛護会などの活動継続)、農地の保全と活用(長期的な農業振興策と地産地消)、環境負荷の少ない暮らしとまちづくり(自動車利用の抑制、市民や事業者によるごみの減量や省エネ行動など)。
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